京縫いの刺繍紋

気ままな着物トーク Kobayakawa

ヴィトンの「モノグラム・キャンパス」柄は日本の家紋に影響を受けたといわれています。

 

そんな家紋ですが男女関わらず着物にいれることがあります。

 

男性のお召しの羽織であったり、

女性の色無地だったり…。

 

 

家紋を入れると「格」が上がるんですが、

その格についてはここでは割愛して。

 

 

先日京刺繍の紋屋さんの作業を見学する機会がありました。(^_-)

京縫い着物の家紋刺繍糸

 

京刺繍とは京都で修業をした職人さんが施す紋刺繍を指すとのことですが

あまり定かではないようでした。

 

この業界に限ったことではありませんが

職人さんも高齢化していて

厳しい業界だそうです(*_*;

 

 

 

 

それはさておき、

 

着物の家紋をミシンで入れる方法もあるのですが

こちらの紋屋さんでは昔からのやり方で

職人さんが1点1点手作業で針と糸を使って作業をされています。

 

 

 

固定した生地に右手で上から針を刺し、

左手で下から縫い返しています。

 

 

もちろん生地には型紙を置いて下書きをして刺繍していきます。

 

 

これは下書きをするための型紙。女性用の紋の型紙なので紋の大きさは約2cmです。

京縫い着物の家紋の型紙

『違い鷹の羽の型紙』

 

 

着物の生地の上に型紙を置いて、おしろいをのせて下書きをするようです。

上の画像の型紙が白いのはそのせいです。

京縫い着物の家紋

おしろい(白粉)は歌舞伎の俳優さんが顔にぬるあの白い粉

ファンデーションのようなものです。

 

 

最近ではファンデーションのように油脂成分がおしろいには含まれているようなのですが、

こちらは油脂成分のない”おしろい”です。

 

手刺繍はミシン刺繍と違って使う糸もたくさんありました。