薄物を着られる時期

気ままな着物トーク Kobayakawa

6月も残り数日。今年も約半分が終わろうとしているのに気づき、月日の経つの早いものですね。

 

こちら京都では6月30日に水無月を食べる風習があるんです。

水無月はういろうの上に小豆の乗ったもちもち触感の和菓子。

 

昔から6月30日は半年間の悪い行いや身の汚れを払い、残りの半年間を無事に過ごせるように厄除けの意味もあり食べる風習が残っているのだそうです。

 

 

 

さて、着物にも衣替えという習慣がありまして

おおまかには6月から9月は裏地の無い「単衣」の着物を着ます。

(それ以外の時期は裏地のある「袷(あわせ)」の着物です)

 

 

単衣のなかでも薄物といわれる透け感のある紗や絽といった着物は

一般的には7-8月に着るとされています。

 

 

 

ただ、昨今はそういったルールも緩やかになってきていて

地域による気候差、天気を考慮して柔軟に対応してもよいと思います(^-^)

薄物の紗の男着物

 

 

 

個人的にも生地の透け具合、色味、柄粋などを考慮して

残暑の9月上旬でも私は薄物を着ていますし、

6月の上旬でも着ることもあります。

 

 

薄物の長襦袢などは意外と着用時期が長いので重宝します。

また浴衣によっては着物風に着られる色柄もあるので

長襦袢の上から浴衣を着たりもします(^-^)

 

 

 

以前は季節に先駆けて素材や色を選ぶのがお洒落とされていましたが

最近は建物の冷暖房が整っているので臨機応変に着こなされることをお薦めします。

薄物の紗の男着物

 

 

ただし、

お茶会などの稽古事、礼節を重んじるような集まりなどでは季節感を重んじるような昔ながらの風習が残っていますので周りの人のアドバイスを聞きながら着こなしてくださいね。