
先日、東京から京都観光のタイミングでご来店くださいました。
もともと「いつか着物を着てみたい」という想いをお持ちだったそうなのですが、地元東京でも着物を扱うお店はたくさんある中で、「せっかくなら、京都で」とご旅行のタイミングで当店にお立ち寄りいただいたのがご来店のきっかけでした。
今回の京都旅行ではちょっとしたテーマもあったそうで、それが“龍にゆかりのある場所”を巡ること。龍神信仰というほどではないけれど、龍が祀られている神社や寺院に行くのに着物で出かけたいというご希望があり、男着物一式をそろえていただきました。(京都には龍にまつわる神社や寺が多くあり、天龍寺、建仁寺、九頭竜大社などなど有名です)
男着物選び
「落ち着いた雰囲気でまとめたい」というお気持ちがあったので明るい茶色の着物と黒の羽織でまとめられれました。その一方で、「せっかくなら、少し遊び心も」ということで、羽織の裏地は個性的な柄をセレクトされるという粋な選び方をされました。
この「羽裏(はうら)」と呼ばれる裏地、実は男性着物ならではの“隠れたおしゃれ”のポイントです。
表からは見えにくいものの、ふとした瞬間にちらりと見える柄で、着ている人センスが出るポイントかもしれません。今回は、黒地の羽織にあえて大胆な振袖柄を裏地に選ばれ、着るご本人も「こういうところで遊びたいんですよね」と楽しそうにお話しされていたのが印象的でした。
ちなみに、京都烏丸店へ来られる前に立ち寄られた神社でおみくじを引かれたそうで、そこには「明るい色を衣服の中に取り入れると運気が上がる」と書かれていたとのこと。そんな偶然も後押しして、振袖柄の羽織をお選びになられました。
↓選ばれた羽織の裏地です
着物の色選びとなると皆さんよく悩まれるのですが、そういった視点で色味を取り込まれるのも着物選びの一つなのかと思いました(^^♪
ちなみに龍にちなんでお選びになられた男下駄です
このお客様のように、旅行先で初めて着物を選ばれる方は年々増えています。
加藤商店では、そういったお客様にも安心してお選びいただけるよう、着物や帯はもちろん、長襦袢・角帯・履物・足袋など必要な小物類もすべてご用意しています。
タイミングによっては在庫の少ない時もあるかもしれませんが、前もってご予約いただければできるる範囲で商品はご用意しおきますので、初めての方もお気軽にご相談くださいませ。
また、当店では着物セットをご購入いただいた方に限り、着付けサービスを無料でご提供しております(土曜日限定・要予約)。京都観光の思い出づくりとして、着物でまちを歩いてみたいという方にはぴったりのサービスです。
今回のお客様は「地元に帰ってからも、お寿司屋さんなどで着てみたい」とおっしゃっていて、旅先での着物体験をきっかけに「普段の生活やおしゃれ着」にも着物を楽しまれることをうれしく思います