
こんにちは、男着物の加藤商店です。
今回は弓道をされているお客様が何組もお越しくださったときのご対応についてご紹介します。
毎年GWには、京都で弓道の全国大会が開催されるようです。
全国から選手としてや審判などの関係者として京都に集まるこのタイミングで、「せっかく京都に行くなら、男着物を見ておきたい」と、京都烏丸店にも立ち寄ってくださったそうです。
全国的にも弓道で必要とされるような黒紋付きの着物や仙台平の袴を扱っているお店は非常に少なく、商品も限られてきます。
男着物の加藤商店では種類に限りがあるので多くの取り扱いがあるわけではありませんが、
現状は正絹、化繊素材や既製品、オーダーメイドの商品、夏用などを取り揃えております。
やはり正絹素材でのオーダーメイドは高級にはなりますが、化繊素材の既製品などは比較的お求めやすい価格で販売しております。
↓一部ですが取り扱い品はこちらです↓
昇段審査用の正絹素材の黒紋付き
まず最初にお越しくださったのは、関東からいらっしゃった男性のお客様。
目的は、今後の昇段試験にも対応できるフォーマルな黒紋付の着物を探すことでした。素材は正絹着物と正絹の仙台平(縞袴)です。
昇段審査や公式な行事では正絹素材で五つ紋を入れた“黒紋付き”が必要とされるそうで、中でも「正絹の黒羽二重」は格式の高い生地で、きちんと感を求められる場面にはぴったりの一着だと思います。
当店で取り扱っている正絹素材の黒羽二重には、
着物と羽織の両方が仕立てられる泥染めの反物(非常に深い黒が特徴)もあります。
いずれも黒の色味に深みがあります。光の当たり方によっては「漆黒」に近い印象になります。
今回は羽織は不要とのことでしたので、着物のみを泥染めの正絹生地で手配させていただき、あわせて仙台平の袴もご注文いただきました。
稽古用と大会用としても着られる洗える着物
もう一組は、九州から来られたお客様。
前日に同じ道場の仲間と合流し、空いた時間に皆さんでお越しくださいました。
事前にホームページをご覧いただき、どの着物を購入するかはある程度決めておられたようで、今回は稽古用と退会用としての着物をお探しでした。
お選びいただいたのは、「東レシルック」というポリエステル素材の着物。
見た目は絹に近い上品な光沢がありますが、家庭の洗濯機で洗えるので、汗をかきやすい稽古着としても非常に人気があります。軽くて丈夫、シワになりにくいという点でも、日常的に着物を楽しみたい方にはぴったりの素材です。
もちろん「五つ紋」を入れたいというご希望もありましたので、紋の種類についてもご相談いただきながら一緒に手配をさせていただきました。
お仕立て採寸もおまかせください
数年前に着物は仕立てられたことがあるそうですが、体型が変わったとのことなので、あらためて採寸させて頂きました。着物は寸法が合っている方が見た目にも美しいのでお薦めです。ただ、お届けまでに2-3か月ほどかかりますので時間に余裕を持っていただければと思います。
今回のように弓道関係のお客様が一日に複数組いらっしゃるのは珍しいことですが、黒紋付は弓道だけでなく、居合や神事・お祭り・地元行事用にも着用されます。
京都観光のついでに、またはイベント前後のすきま時間にぜひ気軽にお立ち寄りください。
ご来店のできない方はご体型を教えていただければ寸法割り出しも可能です。
どうぞお気軽にお問合せくださいませ<m(__)m>