男着物、メンズ浴衣、袴でのトイレの仕方

気ままな着物トーク, 着方・ハウツー Kobayakawa

 

 

今まで着物や浴衣に馴染みのなかった方でも、
最近はお洒落着として着物を着る方も増えていますし、
夏場のイベントなどでは浴衣を楽しまれる方も増えています。

 

男着物でのトイレの仕方をご存知でしょうか?

ひと言でいうならば、自分で都合のいいようにするだけです。
「正しい用の足し方」等はありません。

 

とはいえ、着物や浴衣に着慣れ無い方にとっては
「トイレってどうしたらいいの?」
と思われる方も多いと思います。

その中で私が実践している方法も含めてお話しします。

 

 

1.浴衣や着物での小便

単純に着物→長襦袢の順にまくりあげてください。
このまま股間を突き出すようにしてください。
すこし不格好ですがこれが単純で簡単です。

 

 

やりにくければ、長襦袢の裾で
着物を包み込むようにして帯の上から挟みます。

 

下着が帯の下にきている場合は、
帯を少し上にずらしてもいいでしょう。
下着も前開きになっているほうがいいかもしれません。

 

 

2.個室でのトイレ

個室に入れば周りの目もきにせず
気兼ねなくできると思います。

まずは羽織などを着ている場合は脱ぎましょう。

 

袖は邪魔になることもあるので、
クリップなどを持っていれば留めておきます。
腰紐でたすき掛けにしてもよいでしょう。

 

 

股を広げて着物、長襦袢の順にめくりあげます。

長襦袢の裾で着物ごとつまみ、
背中の裾もめくりあげます。
ここでは着崩れを気にせず大胆にした方がいいです。

 

帯の中に挟み込むことができれば挟んでもいいです。
ただ、着物と長襦袢をまとめて
入れにくいこともあるので、
その場合は利き手でないほうで持っておきましょう。

 

ここでもクリップなどがあれば便利です。
私の場合は、クリップで長襦袢を
衿元付近に留めて置いたりします。

 

 

下半身の着物が上半身に着ているので、
「大」でも「小」でもやりやすいと思います。

終わったら着崩れを直します。

 

 

3.袴のとき

袴を脱ぐことができるなら
別室などで脱いでおく方が圧倒的にやりやすいです。

そうすれば先程ご紹介したやり方で用を足せます。

 

とはいっても、なかなかそのような状況ばかりではないので、
袴の時のトイレの仕方をご紹介します。

 

袴の紐(後紐)を解いて半分脱ぐという方法です。

このやり方の場合、
紐を結び直す必要があるので
袴の着方を覚えておく必要があります。

 

袴の着方はこちら↓

 

まずは袴の裾を締めている帯や
前紐の紐の中に入れ込んで、
裾が地面に付かないようにします。

 

 

その後に、後紐を解きます。

袴の紐が地面に付かないように気をつけながら
帯の間などに挟みます。

 

裾などが地面についたり、
便器の中等に付かないように気をつけながら
下着をずらして便座に座ります。

終わった後は後紐を締め直したりしてください。

 

 

4.袴の着付けの苦手な人

袴の形状にはスカート状になった「行燈袴」と、
股の分かれた「馬乗り袴」とがあります。

行燈袴の場合は
無理矢理全てをまくり上げるという方法も可能です。

 

馬乗り袴の場合は、
両足の間に仕切りがあります。
袴の中で片側の足をもう片方にいれます。

 

 

その後に袴をまくり上げて用を足します。

この場合、マチが高かったりするとしにくいです。
またご年配の方や身体の硬い方、
足腰や膝の悪い方などは
片足で立ったりしないといけないので
注意が必要です。

 

いずれのやり方も無理な体制になったり、
着崩れの原因になるので
できれば紐を解いてするやり方をお薦めします。

 

 

5.着崩れの直し方

最後に衿回りや帯回りなどが着崩れを直しましょう。
帯は上ってきたら下に下げたり、
衿回りがはだけないように直しましょう。

 

 

以上です。

今回はトイレのやり方をご紹介しました。
着物や浴衣の場合は
順序良くまくりあげれば難しくありませんので、
お出かけ前に何度かトライしてみてくださいね!

 

動画でも解説しておりますので、
ぜひご覧くださいませ。