男着物の基本〜普段着と礼装着|男着物の加藤商店

 
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男着物の基本〜普段着と礼装着


「着物を着てみたいが何が必要?」
「〇〇への着用にはどんな着物を着ればいいかな?」
「この着物はどういったところへ着ていけるのか?」
「気軽なお出かけには○○の着物でいいの?」

着物は着用する場所や目的によって大きく分けると、「よそ行き・お洒落着」「普段着・日常着」「礼装用」の3つに分かれます。
こちらのページでは、それぞれシーンの基本的な考え方や基礎知識をご説明します。

よそ行き・お洒落着

外出着としての男の和装スタイルの基本は着物と羽織です。
一般的に着物と羽織であれば洋装でいうところのスーツ姿と同等以上なので、きちんと感があり無難な着こなしになります。堅苦しく考える必要はありませんが着物に羽織を着れば「よそ行き・お洒落着」として考えても問題ありません。羽織はスーツ姿でいうジャケットのようなものですので、一枚羽織るだけできちんとした印象にしてくれ上品な着姿になります。
気軽なパーティーや懇親会・二次会、正月の初詣で、新年会・同窓会などにも最適です。
「紬(つむぎ)」とよばれる「織り」の着物と羽織は「よそ行き・お洒落着」だけでなく、羽織を着なければカジュアルにも着られます。
汎用性があり、とにかく和装を始めてみようと思うのであれば1着は持っておいてよいでしょう。
素材は正絹や化繊など様々ありますが、正絹の方が生地の風合いやハリがある場合があります。



〜披露宴の着こなし例〜

店主加藤は友人の結婚披露宴の際は着物と羽織のよそ行き着として出席しています。出席の男性のほとんどがスーツなので着物と羽織姿での出席に大変喜んでもらえます。更に袴も穿くと相手に対して、より失礼のない装いになります。 目上の方や礼儀を尽くしたい時、上品に失礼のないような装いにしたい場合などは袴をコーディネートしましょう。 足袋の色を白にすることで準礼装な装いになります。



普段着・日常着

日常着・普段着として着る場合は必ずしも羽織は必要はありません。
着物を着て帯を締めるだけの「着流し※」スタイルでも大丈夫です。気軽な外出やカジュアルな食事会、
プライベートなどでは普段着感覚で着物を楽しむことが出来ます。着物のことを長着ともいい、素材も化繊や木綿、麻、ウールなどはリーズナブルです。ファッションとして気軽に「男着物を着てみたい」や「高価なものでなくてもいい」とお考えの方は「着流し」で始めると肩肘張らずに楽しめると思います。
着用頻度が多かったり食事などで汚れや匂いを考えると、ウールやポリエステルなどの洗える着物であればお手入れもしやすく便利で重宝すると思います。ファッションとしての着物なら難しく考える必要もなく、着物の下には長襦袢を着ないで、スタンドカラーのシャツを着て書生風に着こなしたり、またTシャツやタートルネックを着物下に着て、少し着崩したりして楽しむ人も多いです。

※「着流し」とは羽織を着用せず、長襦袢の上に着物を着て帯を締めるだけの着こなしのことをいいます。



着流し
洒落着物・小紋
男の洗える着物・紬


礼装着・準礼装

格式のある式典や冠婚葬祭の主賓、礼節を重んじたいようなフォーマルな場には着物と羽織だけでは不釣り合いです。第一礼装の「黒紋付き」と一般礼装の「色紋付き」とがあり、紋付の羽織と着物、袴を穿きます。「黒紋付き」は「黒紋付き羽織袴」ともいわれ、表面が柔らかな黒地の着物と羽織に縞柄の袴のスタイルです。「色紋付」は黒以外の着物と羽織、袴を履いたスタイルのことをいいます。
これら礼装着には一定の和装のルールがありますのでルールを守った上での着用が必要になります。
黒紋付きを着るときは足袋と羽織紐は白を着用するのがルールです。
色紋付の場合は足袋は白が基本で無難です。羽織紐は着物の色に合わせてください。着物には格が上がる家紋を入れておきます。
家紋の数は黒紋付きの場合は5つですが、色紋付は1個から5個とはっきりとは決まっていませんが、紋の数が多いほうが格が上がります。