反物を知る|男着物の加藤商店

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反物を知る

昨今、仕立て上がり着物の種類も増えてきて、着物の着用もしやすい環境になってきました。初めて着物を購入される方や標準体型の方には仕立て上がりの既製品を購入するのは便利だと思います。しかし仕立て上がりの着物は、柄行(着物の絵柄)や色の種類が限定されていたり、 サイズが規格で作られているので、体形・体格によってはサイズを妥協しないといけない場合もあります。

そこで和装愛好家としてワンステップアップとして反物にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
反物の着物や浴衣は体形・体格に併せて誂(あつら)えるので着崩れし難く、また自分だけに特別に誂えたということで愛着も湧いてきます

このページでは誂えが初心者の方でも安心してお仕立て頂けるように反物についてご説明いたします。

反物とは?

反物は、和装の材料となる織物の総称です。1枚の長い布から、着物一着を作り上げます。長着を1着仕立てる反物の長さと幅を「着尺」といい、羽織りを仕立てるの長さと幅「羽尺」といいます。
反物を購入する場合は、反物1反につき長着を一着、羽織りを一着お仕立てしますので、アンサンブルが必要の場合は2反購入するか、アンサンブル対応の反物をご購入下さい。また、裏地がついた袷(あわせ)着物がご希望の場合は裏地も一緒に購入する必要があります。(まれに裏地がセットになった反物もあります)
素材は定番の高級素材正絹(絹100%)や綿、近年質が向上してきた東レシルックに代表するような合繊などがあります。

反物を購入するメリット

柄行が多い

男性着物は無地が定番ですが、昨今では柄着物も増えてきました。着物は本来反物から仕立て上がるものなので、仕立て上がりの着物よりも反物状態の方が柄行が多く選択肢の幅が圧倒的に多いです。

いつでもお仕立てできる

反物はご購入後すぐにお仕立てする必要はありません。今すぐに着物が必要ではない場合でも、自分の気に入った柄や素材の反物を見つけたら、とりあえず購入だけしておき、ご自宅で保管しておき、必要になった時にお仕立てをすることができます。但しこの場合、早めにお仕立てを開始して下さい。お仕立て店にもよりますが最短でも1ヶ月以上はかかります。※当店の場合約40日

サイズがピッタリ


着やすい着物だと着物で外に出る機会も増やしたくなります!!

お仕立て上がりの場合規格サイズなので、その決められたサイズの中から選ぶしかありません。しかし、反物の場合お客様の身体のサイズに合わせてお仕立てするので、サイズがピッタリご着用いただけます。着物が一番格好良く着られるのは、ジャストサイズで着用することです。また、身体に沿う感じで仕立てた着物は、着心地も良く、着ていても疲れにくいというメリットもあります。もちろんお客様なりのこだわりで仕立てあげることも可能なので、その辺りはお仕立て店に相談してみて下さい。
サイズの測り方等はこちらをご参照下さい。→仕立て寸法と体型の測り方へ

反物の大きさ

着物の業界では、サイズを「鯨尺(くじらじゃく)」という単位を使われています。鯨尺の単位は以下のとおりになります。

主な標準サイズ

幅:1尺5分(約40cm)
長さ:3丈3尺(約12.5m)
裄:1尺9寸8分(約75cm)

※現在当店取扱い反物商品の標準。大きさについてはそれぞれ商品により異なりますので、ご不明の点は当店までお問い合わせ下さい。

適用身長

標準体型で180cmまで

※但し、標準体型の場合。体型における特徴によっては(恰幅がいい、痩せ型、筋肉質等)上記適用サイズで対応出来ない場合がございます。ご不明な点は当店にお問い合わせ下さい。

反物ご購入からお仕立てまでの流れ

まず、お客様のお好みの柄、適用サイズに合わせた反物をお選び下さい。

すぐに必要な場合は、早めにお仕立てを始めて下さい。
もしすぐに必要ではない場合は、反物のまま保管をしてもOKです。

サイズの採寸

仕立て開始

納品

当店ではお仕立て商品同時購入にて、すぐにお仕立てを開始できます。(お仕立て期間約40日)
→詳しいお仕立て方法やお仕立て商品はこちら