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男着物の加藤商店

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通過儀礼と着物

お参り

日本には古来より「通過儀礼」といって、生まれてから人生を
終えるまで、節目においては礼装で儀式を行ってきました。
お宮参り、七五三、成人式などでは晴れ着で神社などに
お参りに行きます。
地域により形式などは異なる部分はありますが、
例えばお宮参りでは子供の出産やこれからの成長を感謝し、
成人式では今までの成長を感謝し、これからの未来を祈り、
責任と自覚をもって生きていくことを宣言します。
もちろん通過儀礼でなくとも身近なところでも着物を着ることがあります。

初詣

初詣に着物姿で
お参りしてきました。

正月の「初詣」などです。
一年の最初に着物をきて、神社や仏閣に祈願するだけでなく、
日本人としてのアイデンティティを感じることもできますし、
気持ちが引き締まります♪
残念ながら着物を着る人減っていますが、
そういった節目に正装をして過ごすといった風習が
残っている事は素晴らしいと思います。
世界を見回してもこういった風習はあまり耳にしませんし、
日本が世界に誇れるものだと思うので大事にしていきたいと思います。

着物で文化を感じる


通過儀礼がきっかけで着物を着たり、日本の文化や風習を感じる機会があることは
素敵なことだと思っています。
私は着物を着ると背筋がピンと伸びます。
着物を着ることで所作や立ち振る舞いも変わります。
礼儀作法もきちんと身につけなくてはいけないとも思います。
そういったことも含め、通過儀礼と着物は日本の文化とは切り離せないないですし、
着物もそういった通過儀礼を継承していくのに一役をかっているのでは思います。
私は着物を着ることで今まで感じなかった感覚を感じ、
世の中を見る目が変わりました。

着物を着たことのない人が、今まで継承されてきた文化や風習・儀式も身近に感じることが出来るようになり、着物を着る事で日本の文化を感じるきっかけになるのを願っています。
私が最近嬉しく思っていることに男性の着物の着用が増えたこと。
成人式などでも男性も女性の振袖に負けじと着られています。
「自然と着物って着てみたいな」と思う方もいるだろうし、
「イベントの衣装」として着られているかもしれませんが
これがきっかけで着物というものがもう少し身近になればと思っています。
毎日着物を着なくとも、友人の結婚式や海外からの客人を迎えたりなど
着物を楽しめる機会はたくさんあります♪
少し精神論的になってしまいましたが、
そういった通過儀礼をきっかけに着物を着る人が増えて、
日常にも着物を楽しむ人が増えることを願いながら和文化を普及していきたいと思います。