本麻浴衣に見る大人スタイル|男着物の加藤商店

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本麻浴衣に見る大人スタイル〜本質を理解できるからこその「本麻」〜

浴衣にどんなイメージをお持ちですか?
「古臭い」「着るのが面倒くさい」「若い人たちが祭りや花火の時に着るイベント着」などと思われていることが多いと思います。
確かに日本人の伝統着であるがゆえに、ある種の古さや面倒くささ、「普段着」よりも「衣装」という側面があったりもします。
しかし、それらをすべてひっくるめて「大人の趣味」や「大人の普段着」として浴衣を着てみてはどうでしょうか?

ライカとレコード

例えば、デジタルカメラの世界では、昔のライカのようなデザインが人気だったり、音楽の世界では未だにアナログのレコードがマニアの間で重宝されています。

それらが評価されているのは、モノの本質を理解できる大人が故にわかる、デザインの機能美であったり、レコード独自の音の厚みだったりが、評価されているからだと思います。

そこで浴衣の本質はどこにあるかというと…
それは「素材」にあります。

よくファストファッションブランドやネットショップなどで出回っている浴衣は「綿」や「麻混の綿」、「ポリエステル」などが主流になっています。それらの素材が一概に「悪い」というわけではありません。

かつて浴衣は、晒し木綿の生地で作った単衣の着物を浴衣と称していました。その後、蒸し風呂の入浴する際の着衣として「湯帷子(ゆかたびら)」と呼ばれるものになり、その時の素材が「麻」を中心に作られていました。その後、「浴衣」の上布として「本麻(麻100%)」が重宝されてきました。

本麻生地

なぜ「本麻」だったかというと、麻は生地が強く、放熱性が高く、汗を蒸発させる作用がありますので、夏の「普段着」としてぴったりの素材だからです。

また、「本麻」の良さは風合い・肌触りにあり、他の生地とは一線を画します。そして、独自の光沢、シャリ感などはこの生地でしか出ません。

本麻浴衣で大人気分

「本麻」は天然素材が故に値段は多少張りますが、それに見合ったクオリティと着心地はこの生地にはあります。


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