東レシルックの特長とお手入れ|男着物の加藤商店

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“ シルック” きものはフォーマルな装いはもちろん、お洒落着としてもさりげなくコーディネイトでき、気軽に洗えて取り扱いもとても簡単です。

特 長

● しなやかでしっとりとした風合い
● 優雅な光沢と美しい色合い
● 色あせ、黄変の心配が少ない
● シワになりにくくご旅行にも最適
● 虫くい・カビの心配が少ないので保存も簡単
● 水や汗に強く、雨に濡れても縮んだり型くずれの心配いらず
● ご家庭の洗濯機で丸洗い可能
● “ シルラック” 加工により、快適な着心地


絹のようなしなやかさと美しさのカギを握るのは、細くて強い“シルック”の多角形の断面です。これが次の4つの特長をつくっています。
●上品で美しい光沢
●シャリ感のある感触
●優雅なドレープ性
●しなやかでさらりとした風合い

お手入れ

“シルック”きもののお手入れの方法について説明します

 

1.洗濯方法


汚れてしまったら、素早く落とすのがいちばん。
“シルック”きものならポリエステル100%なので丸洗いでき、ご家庭で気軽にお洗濯できます。
(次の点については必ず洗濯前にお確かめください。)
●裏地・付属品・縫糸が、すべて“シルック”製品または、ポリエステル100%を使用のきものは水洗いが出来ます。
●金銀糸、箔などの加工品は変色、剥離などの恐れがありますのでご家庭の洗濯機では洗わないでください。
金銀糸、箔部分以外の個所に、汗、汚れが付着したときは早めに部分手洗いしてください。

★ご家庭での洗濯

◆洗濯機ご使用の場合

●“シルック”きもの(襦袢)をたたみ、市販のナイロン・メッシュの大型の洗濯ネットに入れ1枚ずつ洗ってください。

●洗剤は中性洗剤を適量使用してください。また、漂白剤の使用は避けてください。

●水または30℃以下のぬるま湯で洗ってください。

●選択・脱水時間が短い洗い方(例えばソフトコース、手洗いコース)を選び、1枚ずつ洗ってください。 ソフトコースがない場合は、手動操作で脱水時間を1分以内に設定してください。

●すすぎ洗いは、3〜5分程度。すすぎ後は、柔軟仕上げ剤をご使用になると、 柔らかな風合いがより長くお楽しみいただけます。

●洗い上がりは軽く(15秒程度)脱水し、手早く取り出して1〜2度振りさばいたあと、 衿・袖口など要所要所の形を整えて竿に通し(あるいはハンガーにかけ)風通しのよい日陰で干します。

●注意点 タンブラー乾燥機は使用しないでください。

 

◆手洗いの場合

●水かぬるま湯(30℃の人肌程度)を使い、押し洗いか振り洗いで10分程度で洗い上げます。その後そのまま素早く陰干しして下さい。

●すすぎ洗いの水は、きれいな水をこまめに取り替えてください。汚れた水ですすいだり、 長時間つけたまま放置すると、せっかく落とした汚れが、また付着する場合があります。

★ドライクリーニングに出す場合

2.アイロンがけ

とくにアイロンがけをする必要はありませんが、するときれいに仕上がり、見た目も美しくなります。アイロンがけする場合は、次のことに注意してください。

●当て布をし、低〜中温(120〜140℃)で掛けて下さい。

●プレスがきかない場合には、裏や見えないところでためしがけをしながら徐々に温度を上げてください。

 

3.保管方法

●汚れやシミを十分取り除いてから、たとう紙に包んでください。

●クリーニングに出したものはビニール袋から出してたとう紙に包んで保管して下さい。

●防虫剤の使用は特に必要ありません。

 

4.シミ抜き

●シミ抜きのポイント

・汚れがついたら素早く処理してください。

●酒、しょうゆ、ジュースなどの水溶性の汚れの場合

・汚れた部分の下にタオルをあて、水で濡らしたガーゼに固形石けんを少量つけ、

 汚れた部分を軽くたたいて落としてください。

・濡れタオルでふきとり、あとが残らないように乾いた布で水気をとり、 周囲にボカして下さい。